6.ゴーグル

ゴーグルは、目を保護し、安全に滑走するために必要な道具です。
晴天時には、雪面からの照り返しもあり、まぶしくて、目がチカチカしてきます。 そのまま長時間いると、視力が落ちてしまいます。 吹雪の中では、風と雪のために目を開けていられないこともあります。 前が見えないまま滑ることはできません。 また、転倒時や衝突時に目を保護する役割もあります。

各部の名称
スノボのゴーグル

顔の形に合っているか
ゴーグルが曇ってしまい、前が見えないのでは、ゴーグルをしている意味がありません。 ゴーグルが曇る原因の多くは、ゴーグルと顔の間に隙間があり、 ゴーグル内部に水分が入ってしまうためです。 ゴーグルは、自分の顔の形に合ったものを選びましょう
ゴーグル内側の、顔の当たる部分にはフェイスパッド(スポンジなど)が付いていて、 ある程度はフィットするように作られていますが、 顔の形は個人差があるので、誰にでも合うゴーグルというものは存在しません。
有名メーカーや評判のいいメーカーのゴーグルであっても、 自分の顔の形に合わなければ、曇ります。
ゴーグルが曇らないようするには、使い方にも注意が必要です。 基本的には、ゲレンデにいる間は、ゴーグルを外さないことです。 一旦ゴーグルを外すと、内側に雪などが入ってしまい、曇る原因になります。 内側が濡れてしまったら、自然乾燥で乾かしましょう。

レンズの色
ゴーグルのレンズの色は、天候によって使い分けるために、様々な色が販売されています。 メーカーのホームページなどにも、天候に合うレンズの色の一覧表が出ています。 ただ、全部そろえるとかなりの金額になりますし、使いこなせるはずもありません。 初めてゴーグルを購入する場合は、全天候型のピンクかオレンジが良いと思います。 年に数回しか使わないのであれば、これだけで十分です。
使う回数が増えてきたら、「全天候用」「晴天時用」「天気の悪い時用」くらい そろえておけばいいでしょう。
なお、バックカントリーでは、荷物を減らすために、レンズだけ交換できるタイプの ゴーグルがおすすめです。 山の天候は急変する場合もあるので、数種類持って行くといいでしょう。

ゴーグルの形
メガネ対応のゴーグルというものもあります。 転倒時には危険な場合もあるので、あまりおすすめではありませんが、 フレームが大きく、メガネをしたまま装着できます。
また、ヘルメット使用時にも装着できるタイプもあります。 ストラップの取り付け部分が可動式になっており、 ヘルメットの上から装着しても、フィットするようになっています。

視力の問題
視力のいい人にとっては、ゴーグルは非常に厄介なものになることがあります。 もともと、視力のいい人は、メガネをかける習慣がないため、 目の前にモノを付けるということに慣れていません。
また、ゴーグルをすると、極端に視野が狭くなり、さらに、視界が微妙にゆがむため、 ゴーグルを付けるとうまく滑れないという人もいます。 目の悪い人にはまったくわからないのですが、平衡感覚が狂ってきて、 車酔い(?)のような状態になるようです。
このような人は、大きめのフレームで、球面レンズのゴーグルを選ぶといいでしょう。 色もあまり濃い色ではなく、自然な色で見えるものがいいようです。
ただし、ゴーグルを付けないと危険なので、少しずつ慣れるようにしてください。

スキー用?スノーボード/スノボ用?
一般的に売られているゴーグルには、スキー用とスノーボード/スノボ用の区別はありません。 スキーで使っていたゴーグルを持っているのであれば、新たに買う必要はありません。 ただし、あまりに古いとフェイスパッドがボロボロになっていたりしますので、 そのときは新しいものを買いましょう。

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